処方見直しはどのような時にするのか

薬剤師は、患者様の薬剤状況を確認するとともに「処方見直し」を医師とともに検討する場合があります。
処方見直しはどのような時に行われるのか知っておくことで、適切に対処できるでしょう。
そこで今回は、処方見直しはどのような時に行うのかについてお話しします。

処方見直しはどのような時に行うのか

多剤服用

医薬品の多剤服用を防ぐために、処方の見直しが必要です。
特に75歳以上の高齢者になると、さまざまな症状から服用する薬の種類が増えてくる傾向があります。
多剤服用は老年症候群になりやすく、ふらつき・記憶障害・食欲低下などのリスクを伴うでしょう。
そのようなリスクを防ぐため、医師に処方薬の減量を相談します。

薬の飲み忘れ

処方薬の飲み忘れにより残薬がある場合は、医師に相談することで処方見直しが可能です。
薬剤師は、処方医に処方薬の変更や残薬の状況を正確に伝える必要があります。
薬には使用期限があるため、残薬があれば早めに相談して適切に対処してもらいましょう。

自己判断による断薬や減薬

症状が良くなったからといって、処方薬を自身の判断で断薬・減薬してはいけません。
処方薬の服用を止めると、抑えられていた症状がぶり返すリスクがあります。
医師や薬剤師に症状が良くなった旨を伝えて、処方の見直しを検討してもらいましょう。

まとめ

薬剤師は多剤服用や飲み忘れが起きた時に、処方した医師に相談したうえで処方の見直しを行います。
処方見直しをするには、担当医師に相談して変更を検討するとともに適切な服薬指導を実施することが大切です。
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