学校薬剤師とは?
2024/05/01
薬剤師は薬局や病院などで、薬の調剤や服薬指導を行う専門家です。
実は薬剤師は、学校にも配置が義務付けられていることをご存じでしょうか。
そこで今回の記事では、学校薬剤師についてご紹介いたします。
学校薬剤師とは
学校薬剤師とは、学校保健安全法の決まりにより各校に1名以上配置することと定められています。
医薬品の専門家である立場から、学校保健や安全管理について指導・助言を行うために設けられた制度です。
薬剤師免許があれば学校薬剤師になることも可能ですが、教育現場にふさわしい人間性も求められます。
また学校に常に滞在してるわけではなく、通常は薬局や医療機関との兼任という場合がほとんどです。
学校薬剤師の業務内容
学校薬剤師の業務内容は数多くありますが、主な3つを以下に見ていきましょう。
◼︎学校環境衛生の検査・助言・指導
学校における環境衛生を維持するために、検査・助言・指導を行っています。
教室の湿度・照明などの環境や、プールや飲料水の水質検査などが検査項目です。
検査日以外でも、良好な学校環境が維持できるよう助言・指導も行います。
◼︎健康・保険の指導相談
医薬品に関する指導・薬物乱用防止運動・飲酒・喫煙など、体に影響を与えるものに関する授業を行っています。
学校薬剤師の専門性が活かされる授業でもあり、未来ある子ども達へ正しく指導する重要な業務です。
◼︎医薬品・毒物等の管理
理科室の薬品・保健室の医薬品・プールの消毒薬など、学校で使用するさまざまな薬品について必要な指導や助言を行っています。
これらは使用するうえで気をつけなければならないものもあり、適切な指導が大切です。
まとめ
学校薬剤師とは、専門家の立場から学校保健や安全管理について指導・助言を行うために設けられた制度です。
主に学校環境衛生の維持や、子ども達の健康・安全指導を行っています。
子どもたちが安全な環境で学習が行えるよう、学校環境を整える重要な職務と言えるでしょう。